建設業における労働災害を防ぐことを目的として設立された団体です。建設業を営む事業者や、事業主の団体が会員となり、自主的な安全活動を促進するために様々な活動を行っています。
「建設業労働災害防止協会(通称:建災防)」建設業における労働災害を防ぐことを目的として設立された団体です。建設業を営む事業者や、事業主の団体が会員となり、自主的な安全活動を促進するために様々な活動を行っています。建設業労働災害防止協会(建災防)は、労働災害を防止するための様々な活動を行っており、保険制度もその一つです。
建災防は、主に以下の2つの保険を取り扱っています。
1. 労働災害共済制度
これは、労働者が労災事故にあった際、政府の労災保険の給付に加えて、さらに手厚い補償を行うための制度です。
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目的: 政府の労災保険ではカバーしきれない部分(休業補償の上乗せ、見舞金など)を補うことで、被災した労働者とその家族の生活をより安定させることを目的としています。
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特徴: 建設業特有のリスクを考慮した内容になっており、建災防の会員であれば加入できます。
2. 労災保険加入代行(中小事業主等のための特別加入制度)
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目的: 通常、一人親方や中小企業の事業主は、労働者ではないため労災保険の対象外です。この制度を利用することで、これらの人々も特別に労災保険に加入できるようになります。
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特徴: 建災防が窓口となって手続きを代行するため、個別に加入手続きを行うよりもスムーズに進められることが多いです。建設業界で働くすべての人が安心して働けるようにするための重要な制度です。
これらの保険制度は、万が一の事故に備えるだけでなく、社員や一人親方の安全・安心を守るための会社の姿勢を示すことにも繋がります。
今回は、建設業許可と建設業労働災害防止協会(建災防)の関係性について解説しました。許可を取得する上で直接的な義務はありませんが、建災防の活動は、事業の安定性や安全管理体制を強化する上で欠かせないものです。
以前、お客様から「労災保険に加入していて、日々の仕事に安心して専念できている」というお声をいただいたことがあります。
万が一の事態が起こった際に、自分だけでなく、従業員やそのご家族の生活を守ることができる労災保険は、まさに安心と安全を支える大切なセーフティネットです。
私たちは、建設業許可の手続きをサポートするだけでなく、日々の事業運営における様々な不安やお悩みに寄り添いたいと考えています。安全で健全な会社経営のために、お困りごとがございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。