建設業の種類 土木一式工事は「総合的な」工事

こんにちは!行政書士の山本です。 行政書士になるまで建設業の29業種について詳しく知らなかった私は、勉強を進める中でたくさんの疑問にぶつかりました。中でも、専門書やガイドラインを読んでも腑に落ちなかったのが【土木一式工事】です。

ガイドラインには、「原則として元請けの立場で、総合的な企画・指導・調整の下に土木工作物を建設する、大規模かつ複雑な工事」と書かれています。

具体例:橋梁、ダム、空港、トンネル、高速道路、団地造成など

これを見ると、確かに「大規模なインフラ工事」というイメージが先行しますよね。しかし、私が本当に知りたかったのは、「実際の現場ではどうなのか?」ということでした。特に、【とび・土工工事】との見分け方が最初の頃は難しく、何度もガイドラインを読み返しました。

この記事では、私が実務を通して理解した、土木一式工事の本当の姿についてお話しします。

 

イメージ通り!大規模な公共工事

ご指摘の通り、橋梁やダムといった公共工事は、まさに土木一式工事の代表例です。元請けのゼネコンが全体の計画を立て、多くの専門工事業者を統括して進める、数億円から数百億円規模の巨大プロジェクトです。これは、ガイドラインにある「大規模」というイメージにぴったり当てはまります。

 

実は身近な工事にも?規模で判断する落とし穴

しかし、必ずしも巨大な工事だけが土木一式に該当するわけではありません。「一式工事」は規模だけでなく、複数の専門工事を総合的に管理する「マネジメント」を請け負う工事を指します。

たとえば、専門書には「個人の造成は含まない」とありますが、これは単一の造成工事がとび・土工工事に該当するためです。しかし、数十区画にわたる大規模な宅地造成のように、道路や下水道、ガス管の埋設といった複数の工事を元請けとして統括的に請け負う場合は、土木一式工事に該当します。

また、もう一つの疑問点である水道管・ガス管工事についてです。専門書に「上水道は含まない」とある通り、公道下の水道管(配水小管)やガス管の敷設は、通常「管工事」に分類されます。一方で、公道下の下水道の本管工事は、土木一式工事とされています。これは、上下水道それぞれで異なる性質を持つためです。

 

「一式」の核心は「総合的な管理能力」

土木一式工事の許可は、工事の規模そのものよりも、「元請けとして、複数の専門工事業者を総合的に管理・調整する能力」が問われる点に特徴があります。

したがって、たとえ大規模でなくとも、複数の工事を統括して請け負うのであれば、この許可が必要になるのです。その本質は「総合的なマネジメント」にあると言えるでしょう。

 

このブログでは、今後も建設業の29業種を一つずつ、ガイドラインには書かれていない「現場の実態」も踏まえて解説していきます。ぜひ、次回の記事もお楽しみに!

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