エンディング「いつか来る」その日のために、今から準備できること

1. 遠方に暮らす親の想い、その背景にある「終活」

 

先日、九州で一人暮らしをしている母から電話がありました。父が亡くなって5年、生計の大部分を父に頼っていたこともあり、生活に難しさも感じているようです。

電話で興奮した様子で話していたのは、「永代供養をお寺にお願いした」ということ。お墓や仏壇の管理、住職さんの生活、お寺の運営など、親世代が抱える現実的な悩みに直面し、「終活」について考え始めたようです。

そして、お寺への感謝の気持ちとして、寄付を検討しているとのことでした。

寄付は、日本赤十字や日本盲導犬協会、ユニセフなど、生前お世話になったところへ行う方が多いですが、お寺もまた、地域社会を支える重要な存在であり、立派な寄付先の一つです。

 

2. 生前の口約束では実現しない?寄付の落とし穴

寄付は、生前に行うこともできますし、亡くなった後に財産の一部を寄付することも可能です。

しかし、もし亡くなった後に寄付をしたいのであれば、注意が必要です。

「生前、あそこに寄付したいんだ」と親が口で言っていても、その言葉が必ずしも相続人によって実行されるとは限りません。相続人にはそれぞれの考えがあり、故人の口頭の意向を尊重するかどうかは、相続人自身の判断に委ねられてしまうからです。

親の「寄付をしたい」という大切な想いを、確実に実現させるためにはどうすればいいのでしょうか?

 

3. 遺言書が「寄付の想い」を実現する鍵

そこで重要になるのが、「遺言書」です。

遺言書に寄付の意思と寄付先が明確に記載されていれば、遺言執行者は必ずその遺言書の内容に従って寄付を実行しなければなりません。遺言執行者とは、故人の財産を遺言書に記された通りに、確実に実行する役割を持つ人のことです。

例えば、遺言書に「私の財産のうち〇〇万円を、生前お世話になった〇〇寺に寄付する」と記されていれば、遺言執行者はその内容に沿って、確実に寄付を行うことになります。

このように、遺言書は単なる財産の分け方を決めるだけでなく、故人の「社会貢献したい」という想いや、「感謝の気持ち」を未来に伝えるための大切な手段なのです。

 

4. まとめ:親の願いを「確かな形」にするために

ご自分の意思を形にするためには、きちんとした手続きを取ることが何よりも大切です。遺言書を作成することは、親の願いを「確かな形」として残すための最も有効な方法です。

もしご不明な点やご心配なことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。行政書士として、皆さんの大切な想いを実現するためのお手伝いをさせていただきます。

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