「遺言書はまだ早い」「うちは財産がないから関係ない」…そう思っていませんか?
しかし、人生の終盤を考える「終活」は、もはや特別なものではありません。そして、遺言書はあなたの想いを叶え、大切なご家族を守るための「安心のバトン」です。
今回は、日本財団の「遺言・遺贈に関する意識・実態把握調査」(2025年3月31日)の最新データから、皆さんが遺言書を作成する「リアルなきっかけ」と、作成しない理由に潜む「誤解」について解説します。
遺言書を作りたい動機トップ3!皆さんの本音は?
調査によると、遺言書を作りたいと思うきっかけは、やはりご自身の将来への不安と、家族への配慮が大きな割合を占めています。
「自身の高齢化」をきっかけに、残される家族が困らないように「相続トラブルを避けるため」に行動に移す方が非常に多いことが分かります。これは、遺言書が単なる財産分けの書類ではなく、「家族への最後の思いやり」として認識されていることの表れでしょう。
ちなみに、財産を残したい相手は子供(52.8%)、次いで配偶者(36.5%)が上位でした。
遺言書で最も重視したいことは「自分の意思」
遺言書を作成する上で、皆さんが最も重視するポイントは何でしょうか?
1位は「自分のしたいように決めること」で、「公平に分ける」という考えを上回っています。ご自身の人生で築いた財産だからこそ、最後はご自身の意思を最大限に反映させたいという強い思いがうかがえます。
そして、実際に遺言書に書いた内容は「誰に何を相続させるか(62.7%)」が最多ですが、「家族やお世話になった方へのメッセージ(23.9%)」も多く、やはり単なる法的書類以上の意味を持っていることが確認できます。
遺言書を書いて「得られる安心感」
遺言書を作成された方が「書いてよかった」と感じる点は、非常に示唆に富んでいます。
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1位:気持ちの整理になった(44.8%)
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2位:相続トラブルの心配が減った(31.3%)
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2位:死後の不安が減った(31.3%)
法的な効果はもちろんですが、ご自身の人生を振り返り、意思を明確にすることで得られる「精神的な安心感」こそが、遺言書作成の最大のメリットと言えるかもしれません。
作成しない理由に潜む「2大誤解」を行政書士が解消します
遺言書に興味はあるものの、作成していない方には共通の理由があります。
この2つは長年のトップ争いですが、行政書士から見ると、これらは「誤解」に基づくものが多いです。
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「財産がないから」という誤解
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不動産(持ち家など)を持っている場合、預貯金が少なくても、不動産の分割で揉めるケースは非常に多いです。
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相続財産の配分に関するトラブルを防ぐためには、「財産の多寡」ではなく、「財産の分け方」を明確にすることが重要です。
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「手間がかかりそう」という誤解
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「遺言書の書き方がわからない(18.3%)」という不安の裏返しでもあります。
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行政書士などの専門家に相談すれば、財産調査から遺言書の文案作成まで、法的に有効な遺言書をスムーズに作成することが可能です。
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トラブルを防ぐために必要なこととして、「相続対象となる財産の内容を普段から整理しておくこと(64.3%)」や「遺言書を書くこと(55.4%)」が上位に挙がっていることからも、事前の準備が重要だと皆さんも感じています。
当事務所では、この「手間がかかりそう」という不安を解消し、お客様の想いを反映した遺言書作成をサポートしています。「どこに相談したらよいかわからない」という方も、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの「したい」を叶え、ご家族に「安心」を届けるために、遺言書作成をサポートいたします。