相続が発生すると、多くの方が直面するのが「遺産分割協議」です。これは、誰がどの財産をどれだけ受け取るか、相続人全員で話し合って決める重要なプロセスです。
しかし、家族や親族だからこそ、感情的なわだかまりが生まれやすく、話がこじれてしまうケースも少なくありません。
私たち行政書士は、この遺産分割協議を円滑に進め、そして、将来にわたってトラブルの種を残さないためのサポートを提供しています。
行政書士が遺産分割協議で「公平な立場」を保てる理由
遺産分割協議において、行政書士が介入することの最大のメリットは、その「公平な立場」にあります。
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特定の相続人の代理人ではない: 弁護士が相続人の代理人として交渉を行うのに対し、行政書士は「中立な立場」で、あくまで協議の合意内容を正確に文書化することを使命としています。
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わだかまりを残さない調整役: 協議の際、親族間で感情的な対立が生まれることがありますが、行政書士は感情論に流されることなく、冷静に法的根拠(法定相続分など)に基づいて話し合いの進行を促します。
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全員が納得できる合意形成をサポート: 相続人それぞれが抱える想いや希望を伺いながらも、その内容が法的に適切であるか、後の手続きで不備がないかをチェックします。これにより、特定の相続人に偏ることのない、客観的な合意形成をサポートします。
その結果、協議後に「あの時、不利な条件を飲まされた」といったわだかまりが残りにくいのです。
納得の合意内容を「確かな文書」に落とし込むプロ
行政書士の専門性は、合意を形成するプロセスだけでなく、その「結果」を形に残すことにあります。
相続人全員が合意した内容は、必ず「遺産分割協議書」として書面に残さなければなりません。
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【法律の知識に基づいた助言】
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行政書士は相続に関する法律を理解しています。そのため、協議の過程で「この財産はどのように評価すべきか」「特定の相続人が先に受け取った生前贈与(特別受益)はどう扱うべきか」といった法律的な判断が必要な場面で、適切な情報や法的枠組みを助言できます。
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【正確な遺産分割協議書の作成】
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この協議書は、不動産の名義変更(相続登記)や、預貯金・株式などの名義変更手続きを行う際の必須書類となります。
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行政書士は、相続人全員が合意した内容を、後々の手続きで不備や無効になることがないよう、法律的に正確な表現で協議書に落とし込みます。
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【全員が納得した「証」】
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行政書士のサポートのもと、相続人それぞれが内容を深く理解し、「これで間違いなく自分の意思が反映された」と納得したうえで、署名捺印をしていただくことができます。この確かなプロセスが、後のトラブルを未然に防ぎます。
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「もめない相続」のために行政書士をご活用ください
遺産分割協議は、未来の家族関係に影響を与える重要な手続きです。
行政書士は、専門的な法律知識と、特定の方に肩入れしない公平な立場で、皆様の話し合いが円満にまとまるよう、そしてその合意が確かな遺産分割協議書として残るよう尽力いたします。
手続きの煩雑さだけでなく、「話し合いの進め方」に不安を感じている方は、ぜひ一度、当事務所にご相談ください。