建設業許可の新規取得をご検討されている事業者様から、ご相談の際によくこんなお声をいただきます。
「なんでこんなに要件が厳しいの?」 「過去の書類を何年分も集めるなんて大変すぎる…」
確かに、経営経験の証明、技術者の配置、そして500万円の資金証明など、建設業許可のハードルは決して低くありません。行政側も非常に慎重に、そして厳格に審査を行います。
では、なぜそこまで高い壁が設けられているのでしょうか?
一番の目的は、ズバリ「発注者(お客様)と下請け業者を守り、安全を確保するため」です。本日は、各要件が厳しく設定されている理由と、その壁を乗り越えた先にある「絶大なメリット」について解説します。
1. お金のトラブルを防ぐため(資金要件が厳しい理由)
建設業の一般許可では「自己資本500万円以上」または「500万円以上の資金調達能力」が求められます。
建設工事は動く金額が非常に大きくなります。もし、工事の途中で元請け会社が資金ショートして倒産してしまったらどうなるでしょうか? 発注者は「お金を払ったのに建物が完成しない」、下請け業者は「作業をしたのに代金が支払われない」という甚大な被害を受けてしまいます。
だからこそ行政は、「最後まで工事をやり遂げるだけの体力(最低500万円の資金)が本当にあるか」を、残高証明書などで慎重に見極めるのです。
2. 欠陥工事や重大事故を防ぐため(専任技術者の要件が厳しい理由)
営業所ごとに国家資格者や10年以上の実務経験を持つ「専任技術者」を置かなければならないルールです。
専門知識や経験のない業者が見よう見まねで工事を行うと、建物の欠陥や、現場での重大な事故に直結する恐れがあります。建物の安全性は、人命に関わる非常に重要な問題です。 そのため、確かな実務経験や国家資格を持ったプロの技術者が常駐していることを、客観的な書類によって厳格に証明させます。
3. 不良業者を排除するため(経営業務の管理責任者の要件が厳しい理由)
「建設業での経営経験が5年以上あること」を過去の契約書等で証明するルールです。この要件でつまずく方が最も多いかもしれません。
しかし、これも過去に不正をした業者や、無責任な経営をする業者が簡単に業界へ参入できないようにするための防波堤です。建設業における適切な経営ノウハウを持っているかを、シビアにチェックしています。
「誰でも簡単に取れない」からこそ価値がある
ここまで読んでいただいて、「やっぱり建設業許可って面倒だな…」と思われたかもしれません。
しかし、見方を変えれば「誰でも簡単に取れるもの」ではないからこそ、許可を取得できた時の『社会的信用』は絶大なのです。
厳しい審査をクリアし、晴れて許可番号を取得できた業者は、国や自治体から「資金力もあり、技術力もあり、経営も安定している優良な会社」というお墨付きをもらったことになります。
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元請け企業から、500万円以上の大きな仕事を安心して任せてもらえる
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公共工事への参入(経審へのステップアップ)が見えてくる
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銀行からの信用が上がり、融資が受けやすくなる
苦労して取得するだけの価値は、間違いなくあります。
「うちの会社でも要件を満たせるかな?」「何から手をつければいいか分からない…」とお悩みの経営者様は、ぜひ一度、当事務所にご相談ください。 煩雑な書類集めから役所との折衝まで、建設業許可の専門家である行政書士がしっかりサポートし、貴社の「信用アップ」と「事業拡大」を全力でお手伝いいたします!
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