こんにちは。建設業許可専門の行政書士です。 毎日、現場での作業や経営、本当にお疲れ様です。
最近、塗装工事業の皆様から「塗料の値段が上がってしまって、見積もりが難しい」「材料がなかなか届かなくて困っている」というお悩みをよく伺うようになりました。
ニュースでも耳にすることが増えましたが、これは石油化学製品の基礎原料である「ナフサ」の供給が不足していること(いわゆるナフサショック)が大きな原因です。
不安に感じていらっしゃる方も多いと思いますが、決して皆様の会社だけの問題ではなく、業界全体でどう乗り越えていくかという段階にきています。今回は、現状を整理しつつ、建設業許可を持つ業者として「今からできる安心のための対策」を一緒に考えていきたいと思います。
今、塗装の現場で起きている変化
外壁塗装で使われる塗料やシンナーなどの多くは、ナフサを原料としています。そのため、現在メーカー側でも価格の改定(値上げ)や、一時的な出荷の制限などが行われており、現場には次のような影響が出ています。
-
見積もりの難しさ: 材料費の変動が大きいため、数ヶ月前の単価で工事を引き受けると利益が少なくなってしまうことがあります。
-
スケジュールの調整: 材料の到着が遅れることで、お客様(施主様)や元請け様との工期調整が必要になる場面が増えています。
こうした状況下では、一人で悩まず、周囲の理解を得ながら進めていくことがとても大切になります。
建設業許可を安心して維持するためのポイント
私たち行政書士の視点から見ると、経営の少しのつまずきが「建設業許可」の更新に影響を与えてしまうことがあります。以下の2つのポイントを、今のうちから少しだけ意識してみてください。
1. お金の流れ(財務)を早めにチェックする
許可の更新には「自己資本が500万円以上あること」などの要件があります。材料費が上がって一時的に利益が減ってしまうと、この要件を満たすのが難しくなることがあります。決算期が来る前に、「今年は大丈夫かな?」と税理士さんや専門家に相談しておくと安心です。
2. 大切な人材を守る
会社を支えてくれる「経営業務管理責任者」や「専任技術者」の方が辞めてしまうと、許可の維持が難しくなります。厳しい時期だからこそ、社内のコミュニケーションを大切にし、職人さんたちが安心して働ける環境づくりが今まで以上に重要になっています。
明日からできる、3つのやさしい防衛策
状況を少しでも良くするために、明日から取り入れられる工夫をまとめました。
-
見積もりの有効期限を短く設定する 「見積もりの有効期限は1ヶ月」などと記載しておくことで、後から材料費が大きく上がってしまったときのトラブルを優しく防ぐことができます。
-
元請け様としっかり話し合い、書面を残す 「いつもと同じ値段でお願い」と言われたときも、現在の材料高騰の事情を丁寧にお伝えしてみてください。建設業法でも推奨されている通り、お互いを守るために「書面での契約」を交わすことが大切です。
-
一人で抱え込まず、専門家に頼る 資金繰りや許可のことで少しでも迷ったら、早めに私たち行政書士や、お付き合いのある金融機関にご相談ください。味方はたくさんいます。
今は材料の確保や価格の調整など、普段以上に気を配ることが多く、本当に大変な時期だと思います。
しかし、こうした時期に「適正な価格でしっかりと契約を結ぶ」という習慣をつけることは、皆様の会社を将来にわたってより強く、安定させることにもつながります。
建設業許可のことでご不安な点があれば、いつでも当事務所にご相談ください。皆様が安心して本業に専念できるよう、全力でサポートさせていただきます。一緒に乗り越えていきましょう!